イーサリアム最大のアップグレード「マージ」の実施が完了しました。
マージの実施によりイーサリアムの合意形成システムは以前のPoWからPoSへと移行しました。イーサリアム公式ブログの事前予想によると、PoWと⽐較しておよそ99.95%まで消費電⼒の削減が可能となります。
PoSに切り替わって最初に生成されたブロック(#15537394)の報酬は45ETH(約1,055万円)となっています。
PoWのイーサリアムを望みハードフォーク実施を望むコミュニテイ「EthereumPoW」のツイートによると、ETHW(PoWのイーサリアム)のメインネットリリースのカウントダウンタイマーをツイートから23時間以内に公開するとしています。
大手暗号資産取引所のBinanceは一時停止していたETHの入出金を再開。その他のサービスについても随時アナウンスを実施予定としています。
PoSのイーサリアムでは、ブロック提案者が既知である点などを理由に、MEVが盗まれる可能性などを防ぎつつ、MEVを含むバンドルをプライベート/トラストレスに処理する⽅法が検討されています。
- MEV (Miner Extractable Value) とは
- ブロック内のトランザクションを任意の順番で配置し、バンドル化(= 別のプロダクトやサービスと合わせて提供するすることで抽出可能な金銭的価値。MEVには、MEV Searcher(サーチャー)と呼ばれるMEVを発⾒を狙うグループと、Proposer(プロポーザー)と呼ばれる、ブロックをオンチェーンに伝播するグループが存在する。
MEVのランドスケープには、トランザクションを組み⽴てて利益を出すサイドと、ブロックの⽣成を実際に担うサイドの、⼆種類の参加者がいる。
CT Analysis第32回レポート『Ethereum 2022年夏 次期アップグレード「The Merge」とその後のロードマップを理解する』
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