カナダ・バンクーバーに拠点を置く投資会社ファースト・ブロック・キャピタルは、新たなブロックチェーン関連事業に特化した上場投資信託(ETF)の取り扱いを開始する予定であることが、ブルームバーグのインタビューにより明らかとなった。同社はETFの規制上の承認を得る最終段階にあり、来月、カナダのエキタスNEO取引所で取引を開始する予定であるとしている。

同社のCEOであるビル・ストーモント氏はこのETFについて、IBM、マースク、アマゾンなど、ビジネスを強化する目的でブロックチェーンを使用している大企業に注目していると述べており、ポートフォリオのうちブルーチップ株に約75%投資し、残り25%はよりリスクの高い開発やマイニング企業に投資するとみられている。

また報道によればストーモント氏は、半導体大手企業であるエヌビディアのような企業はすべてのETFで保有されることになると予想しながらも、テクノロジー企業だけでなく海運大手のマースクやスーパーマーケット・チェーン大手のウォルマートのような企業も候補に入ってくると語っている。

米国証券取引委員会(SEC)は22日、申請されていた9つのビットコインETFについて拒否したものの、その翌日には申請却下を見直し、再審査するとの方針を示した。ただし、SECは、ビットコインは匿名性という特質のため、透明度が極めて低い仮想通貨市場の門戸を個人投資家に広げることに問題が生じるといった懸念も示している。9月30日には、ビットコインETF承認の可否判断が発表される予定であり、今後の動向が注目される。


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