大手仮想通貨取引所BinanceのCEOを務めるCZ氏が、FTXの完全買収を行うためのLOI(基本合意)に署名したことを自身のTwitterで明かしました。

CZ氏によると、FTXが流動性の枯渇を理由にBinanceへ助けを求めてきたため、流動性の危機をカバーする目的で今回の話に至ったとしています。

先日、CZ氏は自社が保有する全てのFTTトークンを売却していく旨を発表。FTXの親会社Alameda Reserchの一部財務状況が明らかとなったCoinDeskの報道が原因とされています。

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CZ氏の発表後、FTTトークンの価格は発表前の1 FTT = 24.0 USDTから1 FTT = 14.3 USDTまで下落。さらに、FTXから大量のステーブルコインをはじめとする仮想通貨が出金されたことが確認されていました。

FTX CEOのサム・バンクマン・フリード氏によると、Binanceの助力により流動性の危機は解消。全資産が1:1でカバーされ、決済には多少の時間がかかるとしています。

サム氏は、FTXとBinanceの関係について、

“「私たちの2つの取引所間の対立がメディアで噂されていることは知っていますが、Binanceは規制当局との業界関係の改善に取り組みながら、より分散化された世界経済にコミットしていることを何度も示しています。私たちは最善の手を携えているのです。」”

とコメントを出しています。

Binanceは近日中に完全なDD(デューデリジェンス:買収対象の財務情報等を入手し、調査すること)を実施予定としています。*FTX USは対象外

FTXはBinanceと並ぶ2大取引所としても知られており、買収が成立した場合、仮想通貨史上最大規模の事例となります。

記事ソース:Twitter

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