米大手仮想通貨取引所コインベースが適切な業務効率の確保を理由に約950人の従業員を解雇し、営業費用を前四半期比で約25%削減すると発表しました。

コインベース共同創業者兼CEOのブライアン・アームストロング氏は「2022年の仮想通貨市場はマクロ経済と共に下降トレンドとなった。業界での不祥事による影響がさらなる伝染を起こす可能性が未だ続いている」とコメント。

コインベースに十分な資本は確保されているものの、市場の低迷を乗り切り、次なる機会を捉えるために今回の人員削減に至ったとしています。

現在*4,700名以上の社員が在籍しているコインベースは今回の人員削減で20%に近い従業員が去ることになります。*公式HP参照

アームストロング氏は公開された文章の中で下記のように述べています。

“「会社として、業界として、様々なことを経験してきましたが、私たちの未来と暗号の未来については、まだ楽観視しています。暗い時代は、今見ているように、悪い会社も淘汰されるのです。

しかし、クリプトを信じる私たちは、素晴らしいプロダクトを作り続け、世界の経済的自由を高めていくでしょう。そして、そのときが来たら、私たちは準備ができているはずです。私たちをここまで導いてくれたこと、そしてこれからも導いてくれることに感謝します。 (一部要約/省略) – 引用元:Coinbase」”

コインベースの人員削減は半年の期間で今回が3回目となります。

昨年6月には当時の同社従業員数の約18%にあたる約1100人を解雇。さらに昨年11月には採用と機関投資家向けのオンボーディングを担当するチームから約60名の従業員を解雇しました。

経費の見通しに関する詳細は、本日提出される8-Kファイルと2月に開催予定の第4四半期決算説明会で公表される予定としています。

株価は下落を継続

2021年に上場を果たしたコインベースの株価は現在右肩下がりで下落をしており、上場時のピークからは約-1,200%となっています。

コインベースの株価 – 日足 | 画像引用元:Tradingview

そんな中、米資産運用会社ARK Investはコインベース株の追加購入をおこなっていることが判明。

同社は下記3部門にてコインベース株を所有しており、昨年11月時点より合計で約50万株(現在約29億円)多く同株を保有しています。

  • ARK Fintech Innovation ETF
  • ARK Next Generation Internet ETF
  • ARK Innovation ETF

FTXの経営破綻等による中央集権型取引所への関心が集まる中、コインベースの動向に注目です。

記事ソース:The InformationCoinbase

The post 米コインベース、従業員約950人を解雇 | 半年間で3回目の人員削減か appeared first on CRYPTO TIMES