伊中央銀行のイタリア銀行が、CBDC(デジタル中央通貨)のパイロット実験プロジェクトを開始したことがわかりました。

「プロジェクト・レオニダス」と呼ばれる新プロジェクトには、イタリア商業銀行18行が参加。イタリア銀行協会(ABI)が上記プロジェクトに加わり、金融の安定化や消費者の保護が可能なブロックチェーンアプリケーションの探索を目指すとしています。

ABIは、1919年に設立された協会で、3年前より100以上の銀行が参加している銀行間決済の高速化を目的としたブロックチェーンプロジェクト「Spunta」を手がけています。

同プロジェクトではSBIホールディングスと提携するブロックチェーン開発企業R3社が手がけるブロックチェーンCordaが採用されています。

先週、ABIは欧州中央銀行(ECB)の支援を受けたデジタル通貨の導入を支援する意向を示し、デジタルユーロの試験の導入に関しても積極的な姿勢を示しました。

大西洋評議会(アトランティック・カウンシル)のデータによると、現在CBDCの開発に関して、パイロット実験、またはローンチ済の国/エリアは約30に及びます。

画像引用元:atlanticcouncil.org

今年2月、日本銀行は4月よりCBDCのパイロット実験を開始すると発表。同行理事の内田眞一氏は「決済手段は、誰かがうまい仕組みを設計して、リリースすれば普及するというものではない。CBDCが広く使われるためには、ユーザーまでの各ステークホルダーにおいて、様々な仕組みの変更と準備が必要」とコメントしています。

記事ソース:abi.itLedger Insights

 

The post イタリア、CBDC(デジタル中央通貨)のパイロット実験プロジェクトを開始 appeared first on CRYPTO TIMES