英国は欧州連合(EU)を2019年3月29日で、離脱する準備を進めている。ただ、英国とEUの離脱を巡る協議は難航しており、当初目指していた11月の合意も危うい。主要な問題は英国がEUを離脱した後のアイルランド国境の扱いで、意見が食い違っている。

英国がEUを離脱したあとに摩擦のない貿易を達成する方法を問われた際、ハモンド外相は、英国が離脱後の円滑な貿易を実現するため、ブロックチェーンなどの技術を利用することも可能になると答えたという。1日付のアイリッシュタイムズ紙が報じた。

英国の一部である北アイルランドと、EUに留まるアイルランド共和国の国境で、国境管理が必要となってくる。したがって、貿易でも商品の出どころなどの確認が必要となってくる。ブロックチェーンテクノロジーを利用することで修正なく、商品の移動を記録することが可能になる。

アイルランド国立大学(NUI)が5月に発表した研究では、政府の広範なブロックチェーンの活用を要請している。NUIはブロックチェーンの活用で、経済成長にプラスの影響を与え、政府やアイルランドの企業がビジネスを遂行できる基盤を構築すると指摘した。

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