ステーブルコイン大手Tether社は、2024年第3四半期の純利益が25億ドルに達したと発表しました。グループ資本は142億ドル、統合ベースの総資産は過去最高の1344億ドルを記録しています。
USD₮の発行高は約1200億ドルと過去最高を更新しました。これは、Tetherの競合他社の時価総額とほぼ同等であると説明されています。準備金には現金および現金同等物が1050億ドル以上含まれており、そのうち1025億ドルは米国財務省証券への直接・間接的なエクスポージャーとなっています。Tetherは、自社を「国」と見立てた場合、米国財務省証券の保有量で世界の上位18位に位置する規模であると表現しています。
Tetherは再生可能エネルギーやビットコインマイニング、AI、通信、教育など戦略的分野への投資も行っており、その額は77億ドルに達しています。準備金とは別に同社が保有するビットコインは7100BTCです。
TetherのCEOであるパオロ・アルドイーノ氏は、透明性、流動性、リスク管理への取り組みが今回の好決算に繋がったと強調しています。
先日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、Tetherが違法行為の資金供給に利用されている可能性について報じ、米財務省がTetherへの制裁を検討していると伝えました。Tetherはこれに対し、報道を「無責任」と批判しています。
コンプライアンス専門家のジョシュ・ガルシア氏は、CNBCのインタビューでTetherの破綻の可能性は低いとの見解を示しました。しかし、USDCやPYUSDなどのライバルとの競争激化、欧州のMiCA規制への準拠など、Tetherは厳しい環境下で事業を展開しています。
記事ソース:Tether
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