崩壊以来、公の場で沈黙を続けていた元FTX CEOのサム・バンクマン=フリード(SBF)が、約2年ぶりにXで発言しました。SBFは2024年3月に懲役25年の判決を受け現在収監中ですが、投稿は受刑者が外部と通信できる「CorrLinks」システムを通じて代理投稿された可能性が高いとみられています。 FTX
SBFの投稿内容は、FTXや裁判には直接触れず、「人員整理と解雇の難しさ」に関する一般的な話題でした。投稿には政府の新政策に絡めたユーモアや、自身の拘置所生活を自虐的に語る表現が含まれていました。これが投資家の間で「FTX再建に関するヒントがあるのでは?」という憶測を呼び、FTXの取引所トークン(FTT)は投稿直後に約30%急騰しました。
しかし、SBFの投稿にはFTXの再建計画を示唆する内容は含まれておらず、短期的な投機目的の買いが主な要因と考えられます。そのためか、急騰後は利確売りが発生し価格は1.7~1.8ドルの水準へと落ち着きました。なお、FTTは最盛期の85ドルから依然97%以上の下落を記録しており、現在の市場では実質的な価値がほぼないと見られています。
現在、FTXは米国チャプター11破産手続きの下で清算が進行中です。2025年2月18日には、小口債権者向けに総額12億ドルの初回返金が開始されました。しかし、返済額は破綻時の資産評価額を基準としており市場価格との差異に不満を抱く債権者の声も上がっています。一方、「FTX 2.0」の再建案に関する噂は過去にあったものの公式発表はなく、現時点では取引所の復活計画は未定です。
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