資産運用大手のブラックロックは、初めてビットコインを組み込んだモデル投資ポートフォリオを設定し、運用商品としてiShares Bitcoin Trust(IBIT)を活用したことを明らかにしました。

同社の広報担当によれば、約1,500億ドル規模におよぶターゲットアロケーションポートフォリオの調整に伴い、ビットコインへの組入比率を1~2%に設定したといいます。ブラックロックが自社のモデルポートフォリオに暗号資産を含めるのはこれが初めてであり、金融アドバイザー向けの既製戦略として提供される点でも注目を集めています。

リードポートフォリオマネージャーであるマイケル・ゲイツ氏は、ビットコインには長期的な投資価値があり、従来の資産とは異なる独自の追加的分散効果をポートフォリオにもたらす可能性があるとコメントしました。

今回の決定は暗号資産市場が不安定な状況下で行われました。実際に2月26日にはIBITから4億1,800万ドルの単日流出が記録されていますが、IBITはなお約480億ドルの資産を運用しており、こうした市場の変動にもかかわらずモデルポートフォリオへの採用は投資家心理を後押しする前向きなサインとして受け止められています。

世界最大の資産運用会社であるブラックロックの方針転換は、ビットコインに対する新たな正当性と需要を生み出す可能性があるとアナリストの間で指摘されています。


情報ソース:CryptoSlate

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