大手ウォレットアプリのメタマスクは、イーサリアムを中心としてきた従来の機能を拡張し、ビットコインソラナのサポートを追加すると発表しました。

メタマスク共同創設者のDan Finlay氏は2月下旬に開催されたETHDenverで「Self-Custody 2.0」と呼ばれる新構想を紹介し、ウォレット内でネイティブにBTCやSOLを保有・操作できるようになると述べました。これまではEVM互換チェーンに対応していたため、BTCやSOLを扱う際は外部プラグインなどを経由する必要がありましたが、今回のアップデートによりウォレット自体が直接接続を可能にする大きな進歩となります。

スケジュールとしては、2025年5月までにソラナとの直接接続機能を導入し2025年第3四半期にはラップ不要でのBTC保管・管理を実装するとされています。これと同時に、複数のトランザクションをまとめて処理できる「バッチ処理」機能や、イーサリアムのガス代を任意のトークンで支払える「ガスレス」機能など、ユーザーにとってより直感的で利便性の高い機能が追加される見込みです。

さらに、モバイルアプリのデザイン刷新に加え、メタマスクと連動するMastercardデビットカードのリリースも計画されています。Finlay氏はこれらを「Web2並みに簡単なセルフカストディを実現するための集大成」と位置づけ、ウォレット利用者がよりシンプルに暗号資産を扱えるようにすると強調しました。

加えて、複数のチェーンに対応することで詐欺リスクが高まる点については、より高度なセキュリティインサイトと管理機能を提供するとしています。コミュニティからは好意的な声が寄せられており、今回のアップグレードがクロスエコシステムを活発化させるきっかけになると期待されています。


情報ソース:DLnews

The post メタマスク、ビットコインとソラナのサポートを追加へ|「Self-Custody 2.0」構想を発表 appeared first on CRYPTO TIMES