トランプ政権の施策を引き金に金融市場が混乱に見舞われる中、多くの投資家がビットコインの価格動向に注目しています。

金(ゴールド)などの伝統的な安全資産が上昇する一方で、ビットコイン価格が伸び悩む状況について、ウォール街で30年以上の経験を持つマクロ投資家Jordi Visser氏がポッドキャスト番組で見解を述べました。

Visser氏はビットコインが現在の市場混乱下で急騰しない理由について「ウォール街はビットコインを信じていない」と指摘します。多くの機関投資家はビットコインを確立された安全資産である金とは異なり、依然としてリスクの高いテクノロジー株(ナスダック)のようなものと見なしているというのです。

市場全体がリスクオフムードに包まれると、一般的にリスク資産とみなされるビットコインは売られやすい傾向にあります。2020年3月のコロナパンデミックの時もビットコインの価格は急落し、価格が一時半値近くまで下落したことも記憶に新しいでしょう。

では、ビットコインの本格的な上昇はいつ訪れるのでしょうか。Visser氏は、政府や中央銀行による金融緩和が引き金になると予測。現在の市場の不安定さを解消するためには近いうちに金融緩和策が取られる可能性が高いとの見方を示しました。

さらに同氏は、過去のパターンから金融緩和後の市場ではビットコインが大きく上昇する可能性があると示唆します。「世界の流動性は増加しており、ビットコインは4週間から10週間遅れて反応するでしょう」と述べ、流動性の増加がビットコイン市場に波及するには時間差があると分析しました。

そして「彼らは(金融緩和を)毎回やります。そしてビットコインが12万ドルになったとき、なぜあの時買わなかったのかと後悔することになるでしょう」とコメントし、将来的な価格上昇の可能性を示しました。市場が政府の次の一手を待つ中、ビットコイン投資家にとっては忍耐が求められる局面と言えそうです。


記事ソース:Youtube

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