リップル社は、2025年第1四半期のXRP市場レポートを発表し、同社の暗号資産XRPの保有状況を明らかにしました。レポートによると、2025年3月31日時点で、リップル社が直接保有するXRPは45億6000万トークンとなり、前四半期末から1.7%増加しました。
一方で、市場への供給量を調整するために設けられているエスクロー口座に保管されているXRPの量は、前四半期末の380億トークンから371億トークンへと2.3%減少しました。リップル社は、このエスクローから毎月XRPを市場に放出しており、直近では5月3日に10億XRPが放出されました。リップル社が直接保有するXRPとエスクロー分を合わせた、同社が管理するXRPの総量は約416億6000万XRPとなります。
このような豊富なXRP保有量を背景に、リップル社のM&A(合併・買収)戦略にも注目が集まっています。Bitwise社の社長であるTeddy Fusaro氏は、リップル社がそのXRP保有量を用いて多くの暗号資産関連企業を買収できる可能性があると指摘しています。
実際に、今回の第1四半期レポートでは、機関投資家向けのサービス強化を目的としたプライムブローカレッジ企業Hidden Roadの買収について言及されています。この買収は規制当局の承認待ちですが、完了すればリップル社は暗号資産ネイティブ企業として初めて、世界的なマルチアセット・プライムブローカーを完全所有・運営することになります。
さらに、ステーブルコインUSDCを発行する大手決済企業サークル社の買収にも関心を持っていると報じられています。ブルームバーグなどの報道によると、リップル社はサークル社に対し最大50億ドルの買収提案を行いましたが、「金額が低すぎる」として拒否された模様です。その後、買収額を引き上げたとの未確認情報もありますが、サークル社は現在IPO(新規株式公開)準備を進めているとされています。
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