ドナルド・トランプ米大統領が、暗号資産に関連するディナーイベントを5月中に2件開催する予定であることが、利益相反の懸念を呼んでいます。

1つは、自身に関連するミームコイン「TRUMP」の上位保有者を招待するガラディナー(5月22日予定)。もう1つは、「Crypto & AI Innovators Dinner」と題する資金調達イベントです。これは、トランプ氏を支持するスーパーPAC「MAGA Inc.」が主催する資金調達イベントで、CNBCによると参加費は1人あたり150万ドルからと報じられています。

これらのイベントに対し、エリザベス・ウォーレン上院議員(民主党)らは、「大統領のビジネスへの投資と引き換えに、大統領職へのアクセスを提供するものだ」として、贈収賄や汚職につながる潜在的なリスクがあると批判しています。

トランプ氏はこうした批判に反論。利益相反を否定した上で、「暗号資産は重要だ。我々がやらなければ中国がやる」と述べ、暗号資産推進の姿勢を強調し、両ディナーの開催を進める意向を示しています。

TRUMPトークン供給量の約8割はトランプ・オーガニゼーションとその関連会社が管理しているとされ、取引手数料の一部が内部関係者に渡る仕組みも指摘されています。

今回のディナー開催について、暗号資産業界の専門家からは、直ちに違法とは言えないものの、誠実さの点で疑問が残るといった意見や、他のミームコインと同様と見る向きもあります。


情報ソース:The Block

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