ビットコイン(BTC)が10万7000ドルを超え、史上最高値(ATH)付近で強気な保ち合いを見せていると、市場分析企業Glassnodeが5月20日付のレポートで報告しました。この動きは堅調な買いに支えられており、市場は投資家の利益確定を吸収しつつ健全な状態を維持していると分析されています。

ビットコインは最近数週間で大幅に上昇し、週間終値で過去最高を記録した後、高値圏で推移していました。Glassnodeは、投資家の収益性向上と力強い資本流入が市場の強さを示していると指摘します。特に短期保有者(STH)の収益性は大幅に改善し、含み益のある供給量が前月比71%増と記録的な伸びを示しました。投資家の含み益を示すMVRVレシオも、短期・長期保有者共に大きく改善し、短期保有者は含み損から含み益に転じています。

ポートフォリオの回復に伴い短期保有者による利益確定も活発で、過去30日間の確定利益は114億ドルと急増しました。短期保有者の実現損益率を示す指標は高い水準にありますが、セルサイドリスクレシオ(利益確定の勢いを測る指標)は依然として低く、利益確定売りが新規の需要を圧倒するには至っていません。

この状況を裏付けるようにビットコインの実現資本は過去最高の9000億ドル超に達し、過去1ヶ月で4.2%増加しました。これは、市場が大きな混乱なく利益確定売りを吸収していることを示唆しています。

Glassnodeは現在のビットコイン市場について、投資家環境の改善、意義のある資本流入、含み損の減少、そして健全な強気相場特有の利益確定活動が見られる良好な局面にあると結論付けています。


情報ソース:Glassnode

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