大手暗号資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)のCEOであるハンター・ホースリー氏が、ビットコイン(BTC)の真の競合相手は金(ゴールド)ではなく米国債のような政府発行の債券であるとの新しい見解を表明し、注目を集めています。
ホースリー氏は、金とビットコインはともに政府の直接的な管理外で機能する「非政治的」な価値の保存手段である点で共通していると指摘。その上でビットコインが真に競合するのは金融政策や金利、政府の財政活動と密接に結びついた「政治的」な価値の保存手段、すなわち米国債や英国債であると主張しました。
また、ホースリー氏は「デジタルゴールド」というビットコインの一般的な呼称についても警鐘を鳴らしました。特に米国のように伝統的に金への関心が比較的低い市場ではこのレッテルが投資家の興味を逆に削いでしまい、普及の妨げになる可能性があると指摘しています。
さらに同氏は暗号資産への友好的な姿勢を示すトランプ政権下で規制の不確実性が低下したにもかかわらず、機関投資家による本格的なビットコイン採用が遅れている現状にも言及。その主な理由として「機関投資家の疲労」を挙げています。
ホースリー氏は、「ほとんどの投資家や資産配分担当者は非常に多忙です。彼らは常に多くの投資機会に直面しており、その中には10倍になる可能性を秘めたものもあります。多くにとって未だに複雑なトピックであるビットコインになぜ注意を向けなければならないのでしょうか」と述べ、機関投資家がビットコインを適切に評価するためのリソースが不足している現状を説明しました。
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