大手暗号資産取引所コインベースの2025年第2四半期の決算は、収益と取引高が市場予想を下回る結果となりました。これを受け同社の株価(COIN)は決算発表後の時間外取引で一時8%以上下落しました。
第2四半期の総収益は15億ドルとなり、市場コンセンサスの15.9億ドルには届きませんでした。取引高も予想の2,527.6億ドルに対し、2,370億ドルに留まっています。収益の内訳を見ると取引手数料収益は7億6,430万ドル、サブスクリプションおよびサービス収益は6億5,580万ドルで、いずれも事前の予測を下回りました。
今回の決算では同社の財務状況にも変化が見られます。現金や現金同等物などのドル建てリソースは、前期末比で6%減の93億ドルとなりました。この減少は暗号資産ポートフォリオへの投資拡大が一因です。
コインベースは第2四半期中に毎週の購入を通じてビットコイン(BTC)の保有額を2億2,200万ドル増やしました。6月末時点の投資目的で保有するデジタル資産の公正価値は18億ドルに達します。
また、今四半期の業績には2025年5月に発生したデータ盗難事件に関連する一時的な費用として3億700万ドルが計上されました。事業面では上場投資信託(ETF)からの資金流入などにより預かり資産額は過去最高を記録しましたが、市場全体の活動停滞が手数料収入の伸びを抑える要因となりました。
決算発表とは別に同社はXを通じて、自社のプラットフォームでトークン化された株式を提供する計画を明らかにしました。しかし、提供開始の時期や具体的な仕組みについての詳細はまだ公表されていません。
情報ソース:Businesswire
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