機関投資家向けの暗号資産取引所ブリッシュ(Bullish)が8月13日に株式市場に上場し、初日の取引で株価が公募価格の3倍以上に急騰しました。この成功は規制環境の改善を背景に、デジタル資産関連企業に対する投資家の意欲が回復していることを示しています。

ティッカーシンボル「BLSH」で取引が開始された同社の株価は初日に一時118ドルの高値をつけ、時価総額は約122億ドルに達しました。ブリッシュは元ニューヨーク証券取引所(NYSE)社長のトム・ファーリー氏がCEOを務めています。

ブリッシュの好調なデビューは今年の暗号資産関連企業のIPO(新規株式公開)における成功事例の一つです。6月にはステーブルコインUSDCの発行元であるサークル(Circle)の株価が上場後に3倍となり、5月には取引プラットフォームのeToroも初日に30%近い上昇を見せました。

ブリッシュは著名投資家ピーター・ティール氏の支援を受けており、2021年にもSPAC(特別買収目的会社)との合併による上場を計画していましたが当時の市場低迷を受けて中止していました。

その後、トランプ政権下で暗号資産企業に対する規制環境が友好的に変化したことで市場心理が改善しました。今回の成功はデジタル資産産業が新たな成長段階に入ったことを示唆するものとして注目されています。


The post ブリッシュ株価3倍、暗号資産IPOバブル再来か? appeared first on CRYPTO TIMES