ステーブルコインUSDCを発行するサークル社は、新しいブロックチェーンネットワーク「Arc」を年末までにローンチする計画を発表しました。

機関投資家向けインフラを提供するファイアブロックス(Fireblocks)がローンチ初日からサポートし、金融機関などの早期参入を後押しします。Arcは「ステーブルコイン金融」に特化して設計されたレイヤー1ブロックチェーンで、機関投資家向けの決済やコンプライアンス機能を備えています。

通常、ブロックチェーンのインフラ対応はエコシステムが成熟した後に行われますが、今回は異例の同時サポートとなります。これにより金融機関は初期段階から安全にネットワークへ参加できます。Arcの公開テストネットは今秋に開始される予定です。

サークルは今年6月にステーブルコイン発行企業として初の新規株式公開(IPO)を果たし、事業を拡大しています。2025年第2四半期の収益は前年同期比で53%増加し、USDCの流通量も8月上旬には650億ドルを超えました。7月のGENIUS法案可決による米国の規制明確化も同社の追い風となっています。

ステーブルコイン市場の規模は約2770億ドルにまで成長していますが、競合のテザー社が60%以上の圧倒的なシェアを占めています。サークルはArcのローンチを通じて機関投資家向けのサービスを強化し、規制整備が進む中でUSDCの利用拡大を目指す考えです。


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