フィスコ<3807.T>が急落し年初来安値を更新した。前週末7日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を123億5800万円から116億1400万円(前期比20.6%減)へ、営業損益を5000万円の黒字から4億9400万円の赤字(前期700万円の黒字)へ、最終損益を3億2800万円の赤字から23億5700万円の赤字(同6億3600万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されている。

 連結子会社フィスコIR及びネクスグループで売上高が計画を下回ったことに加えて、投融資業を行う連結子会社ヴァルカン・クリプト・カレンシー・フィナンシャル・プロダクツで、仮想通貨の市場価格が下落傾向にあることや仮想通貨交換所間の仮想通貨の差額が減少しているため、トレーディングやアービトラージなどの運用額が圧縮し、仮想通貨の運用益が予想下回る見込みとなったことが要因としている。

 同時に、従来未定としていた年間配当を無配にするとあわせて発表している。

出所:minkabuPRESS