20日の仮想通貨相場はまちまちの展開だ。19日夜に飛び込んできた金融庁が年内にコインチェックを登録という報道などを受けてビットコイン(BTC)は小幅に上昇。ショートポジションの解消が進んでいるという見方が出た他、暴落の始まった11月にビットコインを買い増す動きがあったというレポートも出た。

リップル(XRP)とイーサリアム(ETH)はわずかに下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は、23%以上上昇し、時価総額ランキングで4位に急浮上した。

ショートカバリング・ラリー

最近の仮想通貨相場の上昇について、eToroのマティ・グリーンスパン氏は、「ショートカバーでしか説明できない」と主張。「年末休暇を前にリスクの高いショートポジションを解消しようとしている」と述べた。

ショートポジションは、将来的に下落すると思う投資対象を売って、実際に値下がりした時点で買い戻す投資手法。このポジションを解消することは、価格の上昇圧力となる。

グリーンスパン氏は「BCH(ビットコインキャッシュ )が一番上昇しているのが、何よりの証拠だ」と付け加えた。

18日には元IMFのエコノミストで、ほぼ1年前の仮想通貨相場絶頂期にショートポジションを仕込んだトレーダーが、ポジションの手仕舞いをしたとツイートしていた。

下値で買い増し

ビットコイン(BTC)の暴落が始まった11月に、ビットコインを買い増す動きがあったとデータ会社チェイナリシスが明らかにした。
19日付のブルームバーグの報道によると、チェイナリシスは、個人のウォレットへの30日間移動平均での流入額が上昇していて、11月1日に4億ドルを突破。6月の3億ドル以下を上回ったという。ビットコインがまだ1万ドルを超えていた1月時点では、約9億ドルだったそうだ。

(記事提供:コインテレグラフ日本版)
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