サウジアラビアの税関当局は、IBMと海運大手のMaersk(マースク)が共同開発した物流のブロックチェーンソリューション『TradeLens(トレードレンズ)』を試験運用することを発表した。
トレードレンズは、サウジアラビアの運用する貿易プラットフォーム『FASAH(ファサー)』にインテグレーションされる。ファサーはサウジアラビアの貿易に関する全ての政府機関と民間企業を結ぶ国家的なプラットフォームだ。
トレードレンズとファサーが統合されることで、不変性、トレーサビリティ、仲介業者の減少、監督能力、そしてコンプライアンスをより確実にする期待が寄せられる。
サウジアラビア税関当局のトップを務めるAhmed Alhakabani氏はこの取り組みについて以下のように語っている。
「この試験運用は、貿易の円滑化とセキュリティレベルの向上を目的とした当局の戦略に沿ったものであり、サウジアラビアが世界有数の物流拠点の1つとして地位を確立するための取り組みです。」
IBMサウジアラビアのカントリーゼネラルマネージャー、Tarek Zarg El Aioun氏は次のように述べている。
「ブロックチェーンは、サウジアラビア税関のような省庁向けに新しいトラストベースのデジタルエコシステムを構築するうえで重要な役割を果たしていると考えています。ブロックチェーン対応のトレードレンズを採用することで、サウジ税関はこの地域の海運業界の変革を促進し、より早く、透明性のある、効率的なリアルタイムオペレーションを可能にしています。」
マースクのサウジアラビアエリアディレクターのMohammed Shihab氏は「マースクがデジタル国際海運の重要な役割を担っていると信じている」と自信を見せ、以下のように付け加えた。
「トレードレンズのブロックチェーン技術、サウジ税関の専門知識、そしてマースクの出荷の専門知識を組み合わせることで、重要なマイルストーンを実現できることを誇りに思います。」
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