スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のメクラー理事は1日ジュネーブでの会合で、中央銀行が発行するデジタル通貨は利点もあるものの、潜在的に大きなリスクを抱える可能性があると警告した。

このような仮想通貨は金融政策を複雑化させ、金融危機などに直面した場合、銀行の運営リスクを引き上げる可能性があると指摘した。中央銀行の資金、またはトークンへのアクセスが公開されることにより、経済へのクレジットを提供する商業銀行のシステムを変えてしまう可能性もあるとした。

一方、メクラー理事はデジタル通貨の基本となっている技術が国境を越えた決済、貿易、証券のセトルメントにおける利用で期待できると、他の中銀高官と同様、ブロックチェーン技術は称賛している。

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