韓国最大手SNSカカオトークを手掛けるカカオ社の子会社としてブロックチェーン技術開発を手掛ける日本拠点のグラウンドX(Ground X Corp.)が、ICO(新規仮想通貨発行による資金調達)のプライベートセールで9,000万ドル(約100億円)を調達したことをブルームバーグが報じた。

グラウンドXは昨年10月から12月までの間の最初の資金調達ラウンドでビットコイン価格の急落にも関わらず目標調達額を達成した。グラウンドXはKlaytnという自社開発のプロックチェーン・プラットフォームを持ち、すでに韓国の人気ゲーム開発会社Wemade Entertainment Co.やビデオストリーミングサービス事業者Watcha Inc.、また中国の高級旅行代理店Zanaduなどの26社と、これらの企業のアプリケーションを同プラットフォームに移行することを目指して提携している。カカオ社も将来的に自社のサービスの1つをブロックチェーン・プラットフォームに移行することを検討しているものの、当面はこうした他社サービスの移行に対応する予定としている。

また、6月に予定するブロックチェーン・プラットフォームの立ち上げへ向けて、3月12日からはまた今回の資金調達額に近い目標額を掲げた新たな投資ラウンドを開始する予定と報じられている。

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