シンガポールを拠点にするブロックチェーンプロジェクトInkはクリエイティブコンテンツ資産取引プラットフォーム『INKubator(インクベーター)』をリリースした。

インクベーターはクリエイターのためのクラウドファンディングプラットフォームとして、イーサリアムや独自通貨のINKによる資金調達ができる。クリエイターと投資家との間にはクリエイターの独自トークンが流通し、トークンエコノミーが広がっていく。

インクベーターの経済圏

インクベーターには3つの機能がある。

ひとつは、デジタルコンテンツの著作権登録をするタイムスタンプ機能。ブロックチェーン技術により、クリエイターの著作物や、ユーザーの保有するコンテンツは保護される。

ふたつ目はクラウドファンディング機能。クリエイターは資金調達を実施でき、投資家はコンテンツを無料で利用できたり、一定量のトークンを保有している場合は優待を受けたりすることもできる。

三つ目は投資者間でトークンを取引する取引所機能。クラウドファンディングに参加できなかったユーザーも、取引所でトークンを購入することができる。逆に、保有しているトークンの価値が上がれば、取引所で売却して売却益を得ることも可能だ。

ICOせず1000万INKのエアドロップを実施

インクベーターは初期のトークン流通のためにエアドロップを実施する。現在、リリース記念として登録キャンペーンが開催中で、エアドロップのためのトークンが1000万INK発行されており、順次配布される予定だ。

インクベーターのアカウントを発行すると300INKが配布される。ログインキャンペーンページからエアドロップに参加できる。

国内発のトークン型クリエイター資金調達サービスは激戦

日本国内だけでも、トークンを利用したクリエイター支援、資金調達のプラットフォームはすでにいくつかプロジェクトが存在している。

中小規模の店舗や企業向け『SPOTSALE』

イジゲンが運営する『SPOTSALE(スポットセール)』は中小規模の店舗や企業が資金調達をするためのプラットフォームとしてすでにサービスインしている。

独自コインでファンと接点『SPOTSALE』の目指すエコシステム

クラウドファンディングやICO(仮想通貨による資金調達)など、資金調達の多様化が進んでいる。その中で、イジゲンが発表したオリジナルコイン取引所サービス『SPOTSALE』は新たな切り口で企業や店舗の資 … 続きを読む 独自コインでファンと接点『SPOTSALE』の目指すエコシステム

コスプレプラットフォーム『Cure』

コスプレコミュニティサイトの『Cure(キュア)』はコスプレイヤーやカメラマン、ファンのためのトークンエコノミーの実現を目指しICOを計画中。

コスプレトークン『Cure(キュア)』のICO計画とこれまでの実績をまとめた

コスプレコミュニティサイトとしては老舗である『Cure World Cosplay』がトークンを発行し、ICOを行うという計画を発表しています。日本国内では金融庁の規制のため海外を対象としたICOとな … 続きを読む コスプレトークン『Cure(キュア)』のICO計画とこれまでの実績をまとめた

オタク向けトークンエコノミー『OTAKU COIN』

Tokyo Otaku Modeによるトークンエコノミー構想『OTAKU COIN(オタクコイン)』もクリエイターとファンを繋げるための資金調達機能を備える予定。ICOは実施せずトークンを無償配布して初期のトークン流通を促進する計画を発表している。

オタクコインがコンセプトペーパーを公開 ICOは行わずトークン無償配布

Tokyo Otaku Modeがオタク系コンテンツ文化の発展のために起案し設立したオタクコイン準備委員会は9日、仮想通貨『オタクコイン』構想のコンセプトペーパーを公開した。 オタクコインはアニメ・漫 … 続きを読む オタクコインがコンセプトペーパーを公開 ICOは行わずトークン無償配布

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