この1年のビットコインの値動きと、Google検索のトレンドを比べてみたところ、面白いことがわかった。ビットコインの価格に大きな変動があると、Googleで「ビットコインを買う(buy Bitcoin)」という検索が急増するのだ。しかもビットコインの価格が上昇したときだけでなく、急落したともこのパターンが見られる。

この検索トレンドに関するチャートを見ると、ビットコイン価格の山が、「ビットコインを買う」という検索トレンドの山とほぼシンクロしているのがわかる。一方、ビットコイン価格が下がったとき、とりわけ2018年秋に急落時は、「ビットコインを買う」という検索が急増している。さほど意外ではないかもしれないが、仮想通貨の投資家は、大きな価格変動に関心を持つようだ。

もちろんこのデータから、多くの結論を導き出すのは難しい。そもそもGoogleが公表している検索トレンドは、1週間に1つのデータポイントにつき1〜100の点数をつけたもので、精密性に欠ける。したがって具体的に何人が「ビットコインを買う」と検索しているのかはわからないし、毎日あるいは毎時のトレンドはわからない。

それでも上のデータは、ビットコインの大きな価格変動とビットコイン購入意欲の間に一定の関係があることを示していると明言できるだろう。

(記事提供:LongHash)
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