世界最大の仮想通貨取引所Binanceはブロックチェーンセキュリティ企業のCipherTraceとのパートナーシップを11日に発表しました。パートナーシップは反マネーロンダリング法(AML)などコンプライアンスの拡充を目的としており、業界基準の引き上げを狙います

Binanceでコンプライアンス部門を担当するSamuel Lim氏は今回のパートナーシップ締結について以下のようにコメントしています。

「このパートナーシップは我々の世界クラスのAMLコンプライアンスプログラムを強化し、よりコンプライアンスに準拠した市場へ進出する後押しをしてくれるだろう」

一方のCipherTraceのCEOであるDave Jevans氏は以下のように話し、世界規模の仮想通貨取引所Binanceの力になることを望んでいる意向であることを明かしました。

「イノベーションを促進する最も先進的な管轄の規制当局とライセンス取得済み仮想通貨ビジネスのリスクを監視および評価するCipherTraceを使うことで、我々は仮想通貨経済の透明性と信頼性を向上させることを目的としている。我々は業界の先駆者となるBinanceを他の企業が追いかけることを期待しており、その道を切り開く手助けを提供する。」

CipherTraceは2015年にシリコンバレーの起業家らによって創業されており、サイバー犯罪、決済、暗号化、バーチャル通貨などの分野に秀でています。

同社はGalaxy Digitalをはじめとしたベンチャーキャピタルやアメリカ合衆国国土安全保障省(DHS)から資金を調達しています。

昨日、BittrexはAMLに関する対策が不十分だとしてニューヨーク州のビットライセンス申請を却下されたと報じられています。

また、2019年6月に開催されるG20で仮想通貨のAMLに関して議論が予定されていることからも伺えるように、最近では仮想通貨取引所に求められるコンプライアンスの基準制定への動きが加速しています。

記事ソース: Binance

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