大手仮想通貨取引所のBinance(バイナンス)が「大規模なセキュリティ侵害」を受け、約44億円相当のビットコインが不正に引き出されたと公式ホームページで発表した。

被害は全てバイナンスの保有しているBTCに限定されており、一般ユーザーへの影響はない。

ひとつの取引で7000BTCを引き出される

ホームページの発表によると、5月7日17時15分24秒(UTC)に発生したトランザクションで約7000BTCが引き出されたとしている。

影響範囲は全てバイナンスの保有するホットウォレットのみで、それ以外のユーザーのウォレットには被害は及んでいないと説明している。被害にあった7000BTCはバイナンスの保有しているBTCの約2%に及ぶ金額になる。

積立金(SAFU基金)で補填

バイナンスは取引手数料の一部を保険料として積み立てているが、今回は被害額の全てをこの積立金から補填する。

この積立金はバイナンスの『Secure Asset Fund for Users(SAFU基金)』と呼ばれるもので、2018年7月3日から発足した制度だ。

全ての手数料のうち10%はこのSAFU基金に充てられており、コールドウォレットで保管されている。

CEOのCZによる現状報告のライブ配信

バイナンスCEOのジャオ・チャンポン氏(通称CZ)は日本時間の5月8日正午に、ハッキング被害の現状報告のためのライブ配信を行った。

配信では、7000BTCが不正に引き出されたことを「残念ですが、現実です」と認めた上で、今後の対応について語った。

ハッキング発覚後に全ての取引が停止されている現状については、システムのリカバリーに加え、ハッカーの痕跡を削除する対応に追われているという。復旧の目処は「1週間ほどかかるでしょう」と見解を示した。

また、APIキーを利用してトレードをしているユーザーに対しては速やかに変更することを推奨している。

Binance(バイナンス)の関連記事

金融庁がBinanceに無登録で仮想通貨交換業に警告

香港に本拠地を置く世界最大手の取引所Binance(バイナンス)に対して金融庁が警告をおこないました。金融庁は同社が日本人の登録時に本人確認を行なっていないという点を含めマネーロンダリングに関してを争 … 続きを読む 金融庁がBinanceに無登録で仮想通貨交換業に警告

今が買い時!?BNB(Binance Coin)の将来性が注目される理由

中国の仮想通貨取引所Binanceで取引されるBNB(Binance Coin)。取引所公式トークンであるだけでなく、手数料半額特典や運営による買戻しが予定されているなど、価値が上がりやすい仕組みが備 … 続きを読む 今が買い時!?BNB(Binance Coin)の将来性が注目される理由

 

 

The post Binanceが大規模ハッキング 約44億円相当のBTCが不正に引き出される appeared first on Coin7 仮想通貨ニュースメディア.