スマホ向けメッセンジャーアプリ「LINE」を運営するLINE<3938>傘下で、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を運営するLINE Payは6日、決済サービス大手のVisaと戦略的包括パートナーシップ提携を結んだと発表した。今後、グローバルでの決済・送金サービスのほか、ブロックチェーンを活用した革新的フィンテックサービスを提供する予定であるという。

協業分野としては、まず、一般ユーザー向け決済サービスにおける提携を挙げている。LINEユーザーは「LINE Pay」内からVisaの「デジタル決済対応カード」の申し込み・利用が可能になるほか、既存の「Visaカード」と「LINE Pay」を連携したスマートフォン決済も可能となる。また、ポイント還元や利用者特典における協業、海外旅行の際にVisaのネットワークで「LINE Pay」で支払い可能になるような新機能も提供する予定としている。

このほか、全世界約5,400万のVisa加盟店で、「LINE Pay」を使って決済ができるようになるという。店舗が「LINE Pay」の直接加盟店ではなくても、Visa加盟店であれば利用可能となり、決済通知や履歴も「LINE Pay」 内で確認できる。加盟店向け「LINE Pay」サービスや「LINE Pay」のサービス自体との連携についても協業するようだ。

さらに、フィンテックサービスにおいても協業する。ブロックチェーンを基盤とした企業間決済や国際間決済に加え、代替通貨取引を可能にする新しいサービスを開発する計画を明らかにしている。

LINE Payは2019年1月、Visaブランドの提携クレジットカード「LINE Pay Visaクレジットカード(仮称)」を2019年度中に導入すると発表していた。今回発表した両社の提携はこの取り組みに加え、協力範囲をさらに拡大したものとなる。今回の発表でも、同クレジットカードについて「日本では今年中に導入される予定」としており、今後の動向が注目される。


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