丸紅<8002>は5日、再生可能エネルギーを売買するためのオークションプラットフォームを開発するWePower UAB社と、7月1日付で普通株転換権付融資拠出に関わる契約書を締結したと発表した。

WePower社は、2017年にリトアニア共和国で設立されたスタートアップ企業で、ブロックチェーンを活用し、再生可能エネルギーの調達を望む法人消費顧客と、再生可能エネルギー発電事業者をオークション形式でマッチングすることで、容易に電力売買契約を締結することができるプラットフォームを開発しているという。

これにより、契約締結までの時間やコストを削減し、法人消費顧客は、短期間で安価な再生可能エネルギーを調達でき、また、将来、需要変動した際に購入した余剰分を売却するなど、柔軟に電力を調達することができるようになるとしている。一方、発電事業者は固定価格買取制度などの再生可能エネルギー振興策に代わる、安定した収入を確保することができるようだ。

現在WePower社は、オーストラリアでの事業化に注力しているが、今後はオーストラリア以外の地域へのビジネス拡大も検討しているという。丸紅は、「WePower社のビジネスモデルの世界展開を後押しすることで、再生可能エネルギーの普及に貢献していく」と述べている。また、今後についても「スタートアップ企業との連携を積極的に検討し、業界における既存の枠組みを超えて社会課題の解決につながる新たな価値創造を目指す」との意向を示している。


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