先月に米商品先物取引委員会(CFTC)から公認取引所として認可されたレッジャーX社が、本格的に個人投資家へ向けて現物受け渡しのビットコイン(BTC)デリバティブ提供を開始することが明らかとなった。ブルームバーグが報じた。

レッジャーX社はすでに、1,000万ドル(約10.8億円)以上の資産を保有する機関投資家向けにスワップ執行ファシリティとして機能していたが、7月からアメリカまたはシンガポール在住の個人投資家にもサービスが開放されることになる。同社は、当初個人投資家は最低1万ドル相当の米ドルがビットコインを入金する必要があるが、この最低入金額は今後1年以内にゼロにする予定だとしている。

レッジャーX社は2017年7月からビットコインのスワップ執行およびデリバティブ清算機関としてCFTCに登録され、サービス提供してきた。6月24日に同社が米商品取引法第5条に基づく公認取引所としてCFTCに登録されたことを受けて、現物決済のビットコイン先物を提供することが可能となった。

現在、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)もビットコイン先物を提供しているが受け取りは現物ではなく法定通貨となる。他にも複数の機関が仮想通貨デリバティブ商品関連の認可申請をCFTCに対して行っているが、レッジャーX社が個人投資家向けのビットコイン現物受け渡しデリバティブについて一歩先んじた形となる。

<SI>