暗号資産(仮想通貨)の取引量で世界最大規模となる中国系の取引所バイナンスが、現在チャットアプリのテレグラム上で「バイナンスから流出した」とされる個人情報が多数挙げられている件について声明を発表。現在調査中ではあるが、現時点で、これらの個人情報がバイナンスから流出した事を示す証拠はないとしている。

テレグラム上では、ハッカーがバイナンスの機密情報にアクセスして取得した顧客情報であると主張するセルフィー写真が挙げられている。しかし、バイナンスのCEOであるジャオ・チャンポン氏はツイッター上で、現在この事態を調査中であり、まだ確実性がないのにも関わらず恐怖心を煽るこのような情報に振り回されないでほしいと呼びかけている。

この件に関してバイナンスは先ほど、公式のホームページ上で声明を発表。身元不明の個人から、バイナンスの顧客情報である10,000枚の顔写真を公開しない代わりに300ビットコイン(BTC)を要求されていたものの、証拠が提示されなかったため拒否したことを明かした。またこの顔写真のデータにはバイナンスのユーザーとの類似性はあるものの、現段階ではバイナンスから流出したものだという証拠が見つかっていないと主張している。

またバイナンスはこの個人を特定・追跡できるような情報を提供した者には、データの関連性に応じて最大で25 BTCの報酬を提供すると声明の中でアナウンスしている。

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