ブロックチェーン証明書の発行事業を手がけるLasTrust(ラストラスト)は22日、2019年8月9日より、ブロックチェーン証明書プラットフォーム「CloudCerts(クラウドサーツ)」の提供を開始したと発表した。

紙の証明書を暗号化し、ブロックチェーンに記録することで改変できないデジタル証明書を即時発行でき、証明書の信頼性を高めるとしている。スマホ管理・表示も可能であり、卒業証明書、学位証明書、資格、学生証、学割証など、あらゆる証明書をデジタル化することで、紙の証明書の取り寄せや再発行にかかっていた手間とコストを削減することを目的としている。

同社は、現在の各種証明書について「紙で発行されるため、就職・転職活動等でそれを受け取った企業側は、それが本物か偽造されていないかを判断できず、学校側に確認を取るケースもある」と指摘するほか、「人材が海外に進出した際、現地企業や教育機関から英文の卒業証明書を求められることが多いが、日本から海外へ取り寄せるために膨大な手間と時間を要する」ことを問題点として挙げている。

こうした問題を背景に、ブロックチェーン技術の「ブロックに記録されたトランザクションを改ざんできない」特徴を活かし、サービス開始に至ったと説明している。ブロックチェーンの活用により、「第三者の承認なしに、その証明書の内容が正しいことを検証・立証できる」としている。

なお、サービス開始にあたり、希望の企業に向けて、モニター特別料金でブロックチェーン証明書のサンプルを発行するようだ。


<HH>