マネックスグループ<8698.T>が3日ぶりに反落した。同社は、先週末6日に仮想通貨交換業者のコインチェック(東京・渋谷)を完全子会社化すると発表した。これを受け、株価は急伸したが高値では利益確定売りが出るなど強弱感も対立している。SMBC日興証券は10日、目標株価を250円から490円に引き上げたが、投資評価は「2」を継続した。「同社株をさらに強気でみるためにはリスクが晴れる必要がある」と指摘している。同証券では、コインチェックには「集団訴訟リスク」「みなし業者リスク」「顧客流出リスク」があるとみている。ただ、これらのリスクは各種報道で懸念されているものより小さい可能性があり、「アップサイドを加味すれば総じて適切な買収と評価できる」としている。様々な課題をクリアし買収シナジーが生まれることを前提にしたブルシナリオの理論株価は1520円としており、「第二の創業」に向けたポテンシャルにも期待している。

出所:minkabuPRESS