独自の分散台帳・ブロックチェーン技術「Orb DLT」を活用したソリューションを提供するフィンテック企業Orbは31日、電通国際情報サービス(ISID)および綾町地域定住推進協議会が実施する、地域貢献につながる活動をアプリでスコア化することで、助け合いのまちづくりを目指す「AYA SCORE(アヤ スコア)」の実証実験に対し、「Orb DLT」を提供したと発表した。

同実証実験は、農林水産省が主導する農山漁村のスマート定住条件強化型施策の一環であるという。ISIDが開発したスマートフォンアプリ「アヤ スコア」で、参加者の、1.ふれあい活動、2.助けあい活動、3.農業応援活動、4.地産地消活動といった地域貢献につながる活動をスコアリングする。住民などまちにかかわる人々が同アプリを通して、これらの活動に対するスコアを獲得、蓄積していくことで、楽しみながら地域貢献活動を行うためのサスティナブルな仕組みの構築について検証するとしている。

「アヤ スコア」内で利用者に付与されるスコアの情報は、Orb のブロックチェーン技術「Orb DLT」によって管理する。Orbは、前述の4つの地域貢献活動それぞれのスコア情報を、複数の異なるスコアとして発行・管理していると伝えており、今後は「分散台帳技術の特性をさらに活用するため、ユーザー間でのスコアのやり取り等、新たな体験の拡充も検討していく」との意向を示している。

なお、実証実験は宮崎県東諸県郡綾町にて、2019年11月9日~2021年3月末までの実施を予定している。


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