仮想通貨に投資しようと考えるとき、重要な判断基準として通貨の流動性があります。流動性とは金融商品がいかに容易に売買できるかを示す指標です。
流動性がないということは容易に売買できない、つまり誰もその金融商品の売買に興味がないことを意味します。
CoinMarketCapが公開している仮想通貨の流動性リストによると、4900種類以上ある仮想通貨のうちなんと99%は流動性が全くないデッドコインである、という結果が出ています。
デッドコインとは?
仮想通貨の99%がデッドコインであるとのことですが、そもそもデッドコインとは何を意味しているのでしょうか。
デッドコイン(Dead Coins)とは、開発が放棄されたり、詐欺コインであったり、Webサイトの更新が行なわれていなかったり、流動性がなかったり、プロジェクトが解散になっていたりするトークンやコインのことです。
日本国内ではあまり知られていないこのデッドコインという言葉。海外ではデッドコインになってしまった通貨やトークンをまとめて公開しているWebサイトもあります。
4800種類以上の仮想通貨のうち99%がデッドコイン?
CoinMarketCapが収集しているデータによれば、データが存在する4978種類の仮想通貨のうち4938種類の仮想通貨の流動性が登録されていない、すなわち流動性がないと分かっています。
4978種類のうち4938種類ということは、全体の99%の仮想通貨が流動性のない仮想通貨となっています。
これを受けブロックチェーンアナリストのWilly Woo氏は11月13日、Twitterで以下のツイートを投稿しました。
CoinMarketCapは4978種の仮想通貨をリストアップしている。これが取引量でトップ50を示す表であるが、トップ40以下は取引量の登録すらない。つまり4938種の仮想通貨は流動性がない。
実際には99%の仮想通貨全てがデッドコインとなっているわけではなく、その内の多くがプロジェクトの継続を止めるなどしてデッドコインとみなされています。
ほんの一部の仮想通貨ではプロジェクトの更新が行なわれていますが、その仮想通貨を売買しようとする投資家はいません。
現在流動性のある仮想通貨は?
Willy Woo氏のツイート画像を見ると、流動性のある仮想通貨は上からテザー、ビットコイン、イーサリアム、ライトコインと続いています。
日本で人気のあるリップルは上の5つの仮想通貨に比べると流動性が小さく、ホールドしている投資家が多いと見ることができます。
またこの流動性に関連して最近注目を集めているのが、ステーブルコイン(ペッグ通貨)です。
ステーブルコインとは、一般に価格変動(ボラティリティ)が無い通貨、価格が一定である通貨のことです。
先程挙げた仮想通貨ではテザーが最もメジャーなステーブルコインです。他の仮想通貨が価格が不安定であるのに対して、ステーブルコインは法定通貨などを担保にしているため価格は安定します。
そのため投資家からすれば、安定していてリスクの少ない通貨であると判断することができます。
まとめ
仮想通貨4978種類のうちその99%が流動性がなく売買が行なわれていない、との結果が出ていますが、そのうちのどのコインに投資する価値があるのかは明らかになっていません。
仮想通貨投資を始める際は通貨の流動性に注目することが重要事項になりそうです。
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