パブリックブロックチェーンの第2層技術を中心とした開発を手がけるNayutaは9日、「ビットコインフルノード・SPVモード」のハイブリッドモードを搭載した初のライトニングウォレットを紹介し、そのソースコードをGithubにて公開したと発表した。

フルノードを動かすメリットは、一般的にセキュリティの向上や自己主権の獲得にあるといわれており、通常は大量のストレージを必要とするため、PCで動かしているという。しかし、最近はフルノードをスマートフォンで動かすアイデアが出ており、同社はこの動きを加速し、より広くビットコインやライトニングネットワークコミュニティに貢献するため、Nayutaウォレットを実装し、そのコードを公開したとしている。

ユーザーは、アンドロイドにNayutaウォレットアプリを導入するだけで、スムーズにフルノードやライトニングネットワークを使い始めることができるという。多くの標準的なアンドロイドで使用することができるほか、自分にとって最も望ましいコントロール性と利便性のバランスで、フルノードとSPVモードを切り替えることができる。

同社によれば、Nayutaウォレットはビットコインフルノードが搭載された初めてのライトニングモバイルウォレットであるという。一般的なユーザーは通常のライトニングウォレットとして使える一方で、開発者やパワーユーザーはフルノードを動かすことが可能と伝えている。

今後については、『ビットコインとライトニングネットワークコミュニティに貢献し続ける予定。また、今後数か月内に、IoTとライトニングネットワークを念頭に置きながら、機能を展開していく予定』との意向を示している。現在はライトニングネットワークでのトークン対応を検討しているようだ。


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