国内FX取扱高でトップシェアのGMOフィナンシャルホールディングス<7177>は4日、2019年12月期の決算を発表した。子会社には暗号資産(仮想通貨)事業を行うGMOコインがあり、この仮想通貨事業における19年1-12月の営業収益は同2.3%減の39.4億円、営業利益は22.9%増の8.8億円であった。19年10-12月でみると、営業収益は前四半期比27.8%減の7.9億円、営業利益は46.8%減の1.8億円と大幅に減収減益となった。

ビットコインを中心とする仮想通貨のボラティリティの低下に加え、7月末より証拠金取引のレバレッジ倍率を4倍に引き下げたことも影響して取引高が減少したが、カバーの最適化により収益率が改善したことで一定水準の収益を確保したとしている。

また、「スプレッド引き下げの効果により、顧客基盤が順調に拡大」しており、口座数は堅調に推移していることを明かしている。4月以降、国内の各取引所が現状4倍に引き下げているレバレッジを、さらに2倍に引き下げる規制が実施される予定であることについては、「顧客基盤拡大によって対応」すると伝えている。


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