博報堂DYホールディングス<2433>傘下の博報堂は30日、18年9月に発足した「HAKUHODO Blockchain Initiative(博報堂ブロックチェーン・イニシアティブ)」が、ケンタウロスワークスと原本と共同で、デジタルコンテンツの著作権を管理し、著作権侵害から保護するサービス「C-Guardian(シー・ガーディアン)」を開発したと発表した。

「シー・ガーディアン」は、ブロックチェーン技術の特徴を応用し、デジタルコンテンツの著作権を管理・保護するサービス。ウェブサイトにコンテンツを公開すると、ブロックチェーン上にテキスト、画像、動画といった著作物の情報が記録される。機械学習技術を用いて、著作物と類似するコンテンツがインターネット上に掲載されていないかを常時探索し、著作権を侵害しているウェブサイトを発見すると、当該サイトやコンテンツの情報をブロックチェーン上に記録、証拠として保全されるという。

これまで人の手では困難だったインターネット上の膨大なコンテンツの分析、記録、証拠化を実現することで、違法なサイトへの迅速な対応が可能となり、適切に著作物を保護するとしている。

博報堂は今年2月、ブロックチェーン技術を活用して日本のコンテンツの著作権保護と流通拡大を目指す、自律分散型ブロックチェーンコンソーシアム「Japan Contents Blockchain Initiative(ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ)」を、7社共同で発足したと発表した。今回発表した「シー・ガーディアン」は、同コンソーシアムが運営するブロックチェーンプラットフォーム上で稼動を開始したようだ。

なお、同サービスを共同開発したケンタウロスワークスと原本は、両社ともに「ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ」の参画企業である。ケンタウロスワークスは、ブロックチェーン技術を活用した法律関連サービスやシステムの開発・運用を行っており、原本は、ブロックチェーンプラットフォームや関連サービスとシステムの開発・運用を手がけている。


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