本日57日~8日にかけて開催されている「Ethereal Virtual Summit 2020」にて、AdharaのPeter Munnings氏、ConsenSysのShailee Adinolfi氏、そしてForbesのMichael del Castilloの3人が、コロナ期間におけるCBDC(Central Bank Digital Currency)について対談しました。

参加企業

Adharaはロンドンに拠点を置くブロックチェーンスタートアップで、銀行などと協力した国際送金などに取り組んでいます。現在、5つの国の中央銀行のCBDCの発行に携わっています。

スイスに拠点を置くConsensysはNGOや貿易、証券取引など様々な分野でブロックチェーン技術を企業利用してきた実績があり、技術的な面でも多種にわたるソリューションを提供しています。

Forbesは英国の大手ビジネス紙で、ブロックチェーン技術と関わりのある大企業50社をまとめた「Blockchain 50」などを掲載しています。

CBDCの利点

Munnings:CBDCは中央銀行から発行されるものであり、エンドユーザーを対象としたリテール用途の観点からは、現在発行されている通貨を代替できることがメリットです。基本的な要素は既存通貨と変わりませんが、中央銀行が必要な人へ直接通貨を発行できることが大きなポイントです。また、銀行間送金であるホールセールの観点からは、今まで手数料が高く時間がかかった国際送金を安価かつ短時間で行うことができます。

Adinolfi:同じくリテールの観点から言うと、中央銀行が発行やバーンを行えるCBDCは、透明性の確保に加えて資金の流通の管理などに置いて重要なツールになると考えています。最初は違いが感じられないでしょうが、デジタル通過になることで資金の移動をトレースすることもできるようになります。

コロナ期間におけるCBDC

Castillo:デジタルドルをはじめとしたCBDCは、コロナの蔓延を引き金として注目を浴びるようになりました。これについて、どんな変化が見られましたか?

Adinolfi:デジタルドルを用いた給付金の配布については、まだブロックチェーンを用いた資産の取り扱いの準備ができていないと考えます。しかし、コンセプトは確立されているので、パンデミックの状況下で政府がこういった取り組みを推進していくと考えます。今回のような感染症の流行に対して、政府や銀行にとってより回復力が高い経済圏を作るために、市民に働きかける道具として通貨の選択肢が必要です。

Ethereal Virtual Summitについて

Ethereum Virtual Summitは、Ethereum最大のインキュベーターとされるConsenSysによるコミュニティイベントです。

2月の時点ではニューヨークでの開催が予定されていましたが、世界の情勢を受けオンライン・無料で開催しています。

以下のリンクより、ウェブ上で参加することができます;

Ethereal Virtual Summit

 

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