Astar NetworkがPolkadotのParachainオークションで勝利し、スロットを獲得しました。

今回のオークションでAstar Networkは、1000万DOT(*約425億円)以上の投票を、ウォレットや取引所経由で合計10万人以上のユーザーから獲得しています。*記事執筆時点

11月5日から本格的に始まった今回のオークションでは、11月18日にAcala Network、11月25日にMoonbeam Networkがオークションで勝利してスロットを獲得してきました。

そんな中、11月25日から12月2日にかけて行われた第3回目のオークションで、Astar NetworkはParallel Finance、Clover Finance、Manta Networkといったプロジェクトとスロット獲得を目指し競ってきました。

12/3時点の投票状況 | 画像引用元:parachains.info

Polkadotのオークションは一定期間内でランダムに選ばれた日時での最大DOT投票数で勝者が決まる「キャンドルオークション」方式が採用されています。

Astar NetworkはParallel Networkと投票数でオークション終盤まで争っていましたが、DOTの投票数推移から考えられる事前予想では、オークション期間初期から投票数が多かったAstar Networkが90%以上の確率で勝つと予想されていました。

今回オークションで勝利してスロットを獲得したAstar Netoworkは、ParachainとしてPolkadotの心臓部分でセキュリティ等を提供するRelaychainと繋がり、Polkadotの動きに合わせて12月~1月を目安にメインネットローンチ行うことで今後本格的に始動していきます。

ParachainとRelaychainのイメージ

PolkadotのParachainオークションは現在も開催中で、今後は下記日程で開催されます。

バッチ1
  • オークション1:2021年11月11日~ 2021年11月18日 勝者:Acala Network
  • オークション2:2021年11月18日~ 2021年11月25日 勝者:Moonbeam Network
  • オークション3:2021年11月25日~ 2021年12月2日 勝者:Astar Network
  • オークション4:2021年12月2日~ 2021年12月9日
  • オークション5:2021年12月9日~ 2021年12月16日

 

Astar Networkとは

Astar Networkは、EthereumやPolkadot、将来的にはその他チェーンも含むマルチチェーンのdappsハブ(中継点)を目指すプロジェクトです。

現状のブロックチェーンの世界は、ブロックチェーンの種類が異なるとdappsやトークンの移行が困難であるという課題があります。

Astar Networkはこの問題を解決するために、PolkadotのParachainとしてセキュリティや相互運用性を獲得しながら、EthereumのEVM、PolkadotのWebAssenbly両方に対応したdappsの開発が可能なプラットフォーム、パブリックチェーンを提供します。

Astar Networkのイメージ | 画像引用元:https://astar.network/

dapps開発者はAstar Networkを利用することで、EthereumエコシステムとPolkadotエコシステムの両方に対応するdappsを開発できるため、プロジェクトを従来よりもスケールさせることが可能。

さらに、Astar Networkでは開発者がAstar上にdappsをデプロイ(提供)するとASTRトークンがもらえる仕組みが採用されているため、開発者が集まる大きなインセンティブとして機能する可能性を秘めています。(Ethereumでは開発者側が手数料を払わなければいけません)

また、Astar Networkでは「dapps staking」と呼ばれる、dappsに対してユーザーがステーキングすることができる独自の手法が採用されているのも大きな特徴です。

Shidenのdapps staking画面 | 画像引用元:https://portal.astar.network/#/store/discover-dapps

Astar Networkの姉妹プロジェクトのShiden Networkではすでにdapps Stakingが始まっており、ステーキング総額は2360万ドル(約26億円)、dappsの数は21個となっています。

Astar Networkへの出資者一蘭 | https://parachains.info/details/astar

Astar Networkを手掛けるStake Technologies社は、Binance、Huobi、OKEx、KR1など名だたる企業からの出資を受けており、Binanceに関してはPolkadot系のプロジェクトとして初めてAstar Network(旧Plasm Network)が出資されました。

Astar Networkは将来的にDAO(分散型自立組織)を目指しており、様々なキャンペーンや呼びかけを行っています。

CRYPTO TIMESでは、Astar Network(旧Plasm Network)、姉妹プロジェクトのShiden Networkに対して様々なインタビューを行ってきました。興味がある方は是非ご覧ください。

– Astar・Shiden NetworkのAMAイベント –
『Plasm(現Astar)・Shiden Network』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!

– 開発者へのインタビュー –
ブロックチェーンの本質は「国家の最小単位が再定義され互いに経済圏が繋がること」–Staked 渡辺創太 前編
ブロックチェーンの本質は「国家の最小単位が再定義され互いに経済圏が繋がること」–Staked 渡辺創太 後編
「Plasm Networkを通じて、自由で公平で透明な世界の創造へ」- Stake Technologies CEO 渡辺創太 x CTO 山下琢巳
「世界のトッププレイヤーを巻き込み、日本発のブロックチェーンを世界のブロックチェーンに」Plasm Network CEO : 渡辺創太インタビュー

記事ソース:twitter

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