英国の Financial Conduct Authority(FCA、金融行動監視機構)は23日、仮想通貨関連のカード支払い会社であるWirexに対し、電子マネーライセンスを許可した。Wirexの主要製品はプリペイドのデビットカード。仮想通貨から法的通貨に変換できる。
FCAは3月に、米国の仮想通貨取引所でウォレットサービスを提供するコインベースにライセンスを許可。ライセンスにより、コインベースは英国銀行との協業が容易になるほか、英国の主要決済会社のひとつ、ファスター・ペイメント・スキームFaster Payments Scheme Limited (FPS)へのアクセスが可能になる。8月には、取引プラットフォームにポンドが加えられる。
FCAはまた、2つの英国の仮想通貨関連会社であるGlobacapと、BlockExに6月、7月にそれぞれ英国版サンドボックスを許可している。
英国当局はフィンテックや仮想通貨の革新を支援すると同時に、国民に対して、仮想セクターでの不正の危険性に警戒するよう警告している。FCAは先週、英国の投資家を対象にした仮想通貨投資の詐欺が増えていると戒告。今年春には、仮想通貨派生商品に関する取引、広告では、正式な許可が必要であることを明確化した。
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