Web3ゲーム企業Animoca Brands(アニモカ・ブランズ)が、メタバース事業への投資を行う最大20億ドル(約2770億円)規模のファンドを設立予定であることが分かりました。

Nikkei Asiaのインタビューに応じた同社共同創設者のヤット・シウ氏によると、上記ファンドでの投資は来年初頭からの実施を予定しており、投資対象の地域的な制限は設けないとしています。

上記ファンドでの資金調達は現在未実施とするなか、シウ氏は昨今の資金調達の環境について「明らかに以前より厳しくなっている一方で以前ほど競争は厳しくない」と語っています。

ファンドでの投資の第一目的は”リターン追求ではなくエコシステム開発と活発な市場の創出”と語るシウ氏。先日、AnimocaはBinanceが設立したクリプト産業の再生ファンド「IRI(Industry Recovery Initiative)」への参加を発表しており、1000万ドルを充てる予定で、状況に応じて増額するとしています。

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シウ氏は、今回のインタビューの中で下記コメントを残しました。

“「このファンドによって投資家がWeb3企業にアクセスする機会が増えるでしょう。ゲームを中心に毎日多くの(投機的な投資家とは異なる)人々がクリプトに参加するなど、クリプト市場の根本的な実用性は弱まっておらず、いずれ回復するでしょう。

私たち、そして私自身の長期的な目標は、私たち全員がデジタル財産権を持つ方法を作ることです。これにより、法制度においてデジタル資産が物理的資産のように認識されるシナリオが促進されることを願っています。(一部要約) – 引用元:Nikkei Asisa」”

将来的な証券取引所への上場に関しては「間違いなく上場は果たすが、それほど早い時期ではなく、今の市場ではないです。」とし、上場先についてあらゆる選択肢を検討すると同氏は語っています。

Animoca Brandsの日本法人であるAnimoca Brands Japanは今年8月に三菱UFJ銀行らから4500万米ドルの資金調達を実施し、国内でのNFTエコシステムの発展・促進に取り組んでいくとするなど、国内外でAnimoca グループは様々な動きを見せています。

記事ソース:Nikkei Asia

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