大手仮想通貨取引所コインベースが手掛ける「コインベースウォレット」が、NFTの取引手数料徴収を理由にApple側にアプリのリリースを制限されていたことを公式Twitterで明かしました。
ツイートによると、Apple側はコインベースウォレットアプリ内でのNFT送信機能に関して、取引手数料(ガス代)30%を納めることを要求し、アプリのリリースを制限。
コインベースウォレット側はNFT送信機能を取り消したバージョンを公開し、制限を解除して対応したとしています。
現状Appleが提供するアプリ内課金機能は仮想通貨に対応しておらず、Apple側の要求には応じられないとし、コインベースウォレットは下記コメントを出しました。
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“「今回の一件は、Appleがオープンインターネットプロトコル上で送信されるすべての電子メールの手数料を取ろうとしているようなものです。
このポリシー変更による最大の影響は、NFTを所有するiPhoneユーザーで、iPhone上のウォレットにNFTを保持している場合、AppleはそのNFTを他のウォレットに移したり、友人や家族に贈ることが非常に難しくなりました。
簡単に言えば、AppleはNFTへの消費者の投資やクリプトエコシステム全体の開発者のイノベーションを犠牲にして、自分たちの利益を守るために新しいポリシーを導入したのです。
私たちは、これがAppleの見落としであり、エコシステムとのさらなる対話のための変曲点であることを望みます。(一部要約) – 引用元:Twitter」”
今年9月、AppleがApp Store内でのNFTの販売を許可する一方で手数料30%を徴収する方針であることが報じられました。
一般的なNFTマーケットプレイスでは数%の手数料が徴収されているため、上記方針は”実質的なNFT取引の禁止”を意味するものとし大きな話題を呼びました。
10月、Appleはアプリ内課金によるNFT及び関連サービスの販売を許可する一方、
- NFTの所有によるアプリ内機能の解除禁止
- アプリ内のボタンや外部リンク、コール・トゥ・アクションによってユーザーがアプリ外でNFTを購入する仕組みの導入の禁止
を正式に発表しました。
歩いてトークンが稼げるP2E(Play to Earn)プロジェクトとして大きな話題を呼んだ「STEPN(ステップン)」が、アプリ内のNFTマーケットを削除するなど、上記Appleの方針が各所に影響を及ぼしていることが伺えます。
Apple Payは先日、ステーブルコインUSDCを手掛けるCircleの決済ソリューションに対応するなど、一部領域においては仮想通貨に関する取り組みを行っています。
Apple PayがCircleの決済ソリューションに対応 | $USDC決済が可能に
記事ソース:Twitter、Apple
画像引用元:Shutterstock
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