投資信託大手、フィデリティインベストメンツは、年内に新たな仮想通貨に絡んだサービス提供を始める計画だと報じられた。広範な機関投資家の参入が見込まれ、仮想通貨市場へのさらなる期待感につながった。

フィデリティ・インベストメンツは資産運用規模が2.5兆ドルにのぼる世界で6番目に大きな投信で、世界金融で大きなプレーヤーのひとつ。

同社のジョンソン最高経営責任者(CEO)は14日に開催されたボストン・フィンテック・ウィーク会合で、「我々はいくつかのプロジェクトを進めている」とし、詳細に触れなかったが、「我々はビットコイン、イーサー、他の仮想通貨、または、ブロックチェーンのテクノロジーのみを単独で利用するなど、長いリストを作成している」と、仮想通貨やブロックチェーンに焦点を当てた商品を開発中で年末までに発表する計画を明らかにした。

フィデリティ・インベストメンツは資産運用規模が2.5兆ドルにのぼる世界で6番目に大きな投信で、世界金融でも大きなプレーヤーのひとつ。同社の参入は、仮想通貨市場の拡大に拍車をかける。最近の相場の下落にかかわらず、ゴールドマンサックスからニューヨーク証券取引所の親会社Intercontinental Exchange(ICE)にいたるまで、大手の伝統的な金融機関が新たにデジタル資産への参入を検討しており、機関投資家が相場を押し上げるとの期待も根強い。

フィディリティ参入の報道も好感材料となり、仮想通貨ビットコインは19日、小幅続伸。前日比+0.03%の6316ドル前後で推移した。

<KY>