韓国の個人情報保護委員会(PIPC)は、Worldcoin(ワールドコイン)とその開発会社Tools For Humanity(TFH)に対し、個人データの収集と転送に関する違反行為を理由に、総額11億ウォン(約83万ドル)の罰金を科しました。
WorldcoinはOpenAIのCEOサム・アルトマン氏らが共同設立したプロジェクトで、人間の証明として虹彩をスキャンし、AIの悪影響から人々を守ることを目指しています。現在、世界160カ国以上で670万人以上の検証済みWorld IDを保有しています。
PIPCによると、Worldcoinは虹彩データの収集目的や保有期間について被験者への適切な通知を怠り、生体認証データ同意書の韓国語翻訳も提供していませんでした。また、現地の法律で義務付けられている通りに個人情報の移転先国や個人情報を受け取る人の名前と連絡先を対象者に知らせていなかったことも報告されています。
Worldcoin Foundationに対しては、機密情報の取り扱いとデータの海外移転に違反したとして、7億2500万ウォン(約54.5万ドル)の罰金が、TFHに対しては海外データ転送における義務違反で3億7900万ウォン(約28.5万ドル)の罰金が課されました。
しかしながら、罰金処分が下されたもののWorldcoinが問題を修正すれば韓国でのデータ収集は禁止しない旨も発表されました。
情報ソース:PIPC
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