毎月のように大手暗号資産取引所で上場廃止(取引停止)が続くなか、保有している仮想通貨(暗号資産)が上場廃止になりそう、もしくは上場廃止になってしまったらどうなるのでしょうか。
後編ではありがちな展開と、取りうる対策について解説します。
上場廃止は事前告知をお見逃しなく
仮想通貨取引所が特定のトークンを取引中止する場合は、事前に告知があります。それぞれの公式サイトで告知されるのはもちろん、仮想通貨関連の情報サイトなどでも情報がアップされます。そういった情報をこまめにチェックしていると必ず情報が流れてくるので、まずはこうした情報を見逃さないようにすることが重要です。
しかしながら、上場廃止になるような仮想通貨はそもそも流動性が低く、利用価値も無いに等しい状態になっていることが大半です。そのため、取引所が上場廃止にしなくても実質的に閑古鳥が鳴いているような状態になっている可能性が高く、できるだけそうなる前に売ってしまうのが理想です。
無価値になってからでは上場されていても買い手がつかず投げ売りしなければならないような事態も考えられます。
証券取引所には上場廃止間近の銘柄が送り込まれる整理・監理銘柄のカテゴリーがあります。すでに上場廃止がほぼ決まっているような銘柄ばかりなので投資価値は低く、価格ももれなく暴落済みです。
仮想通貨もこれと似た流れで上場廃止になっていくので、いわゆる「過疎ってる」状態になったと分かったら、さっさと売ってしまいましょう。
上場廃止になったら別の取引所を模索
売り抜けるのが遅れてしまい、上場廃止になったトークンを持ったままになっている時はどうすればいいのでしょうか。ほとんどの人はすでに無価値になっているということで諦める選択をすると思いますが、特定の取引所で上場廃止になったといっても他の取引所であればまだ取り扱いがあるかもしれません。
取引所以外のウォレットに保管しておけば別の取引所とウォレットを接続して売りに出すことはできるので、その方法も模索する余地はあります。
ただし、バイナンスなどの大手取引所が上場廃止にしたトークンに価値があるとは思えず、仮に取り扱いがあるところで売りに出したとしても、やはり二束三文でしょう。
やはり仮想通貨は流動性や価値がとても重要で、名前を聞いたことがないような草コインに手を出すのはおすすめしません。