直近48時間以内にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の価格が下落し、市場では複数のファンダメンタル要因と投資家センチメントの悪化が指摘されています。

大きな要因としては、米国のトランプ大統領が署名した「戦略的ビットコイン備蓄」に関する大統領令に、具体的な予算措置が含まれていなかったことが挙げられます。投資家の間では失望感が広がり、その発表を受けてBTCは約4.8%、ETHは約8%下落しました。

トランプ政権が対カナダおよびメキシコへの関税引き上げ政策も暗号資産市場にはマイナス材料となりました。世界経済への不安が高まる中で米国債が買われ、いわゆるリスク資産とされるビットコインなどから資金が流出する動きが強まっています。

また、下落局面で高レバレッジの先物ポジションが次々と清算される「清算の連鎖」が発生し、わずか1時間で約1.2億ドル、過去24時間で12億ドル超のポジションが清算されたことも相場を下押ししたとみられます。市場はリスクオフ(慎重姿勢)に転じ、政策への失望や世界経済の不透明感、業界内ハッキングなどのトラブルが重なることで、BTCとETHの下落幅が拡大した形と言えるでしょう。


情報ソース:Ainvest

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