ビットコインは次にいつ価格が大きく上昇し、過去最高値を更新するのか、多くの投資家が関心を寄せています。そんな中「次の最高値更新は2025年の10月頃になる可能性がある」という分析が注目を集めています。

この予測を示しているのは、仮想通貨のデータ分析を行うCryptoRankです。同チームはビットコインが誕生してからの過去の値動き、特に「半減期」と呼ばれるイベントの後のパターンを分析。「半減期」とは、ビットコインが新しく発行される量が約4年に一度半分になる仕組みのことで、これによりビットコインの希少性が増し、過去の半減期の後には価格が大きく上昇して最高値を更新するという傾向が見られました。

CryptoRankはこの過去のパターンが今回も繰り返されると仮定した場合、次の最高値更新のタイミングが2025年の10月頃になると分析しています。

ビットコインの歴史はまだ十数年と浅く、過去のパターンが今後も必ず繰り返されるという保証はないため、この予測には注意が必要です。仮想通貨を取り巻く規制や技術、市場に参加する人々の層なども常に変化しており、過去とは異なる値動きをする可能性も十分に考えられます。

現在のビットコイン市場に目を向けると、専門家からは一定の評価の声も聞かれます。

金融調査会社バーンスタインのアナリストは「ビットコインの回復力は非常に印象的だ」と述べ、過去の金融ショック時と比べて価格の下落率が小さい点を指摘しています。

また、大手銀行スタンダードチャータードからもビットコインが市場のリスクに対する回避手段、いわゆるヘッジになり得るとの見解が報じられています。

このように、単なる値上がり期待だけでなく、「デジタルゴールド」のような価値を保存する手段や金融市場のリスクから資産を守る手段としてもビットコインが評価され始めていることが将来への期待感を支える一因となっているようです。

ビットコインの価格はこの半減期という要因だけでなく、世界経済全体の状況や各国の規制の動向、新しい技術の登場、さらには中国の金融政策といった国際的な要因、そして私たち投資家の心理状態など、多くの複雑な要因が絡み合って決まります。

BitMex創業者のArthur Hayes氏は、特に中国人民元の動向がビットコインへの資金の流れに影響を与える可能性を指摘しています。

仮想通貨への投資は、大きな利益が期待できる一方で、価格が大きく変動するリスクも伴います。特定の予測だけを鵜呑みにせず、様々な情報を集めリスクを十分に理解した上で慎重に検討することが重要です。


記事ソース:The Block (1)(2)

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