アルゴリズム取引を手がけるTwo Prime社は、イーサリアム(ETH)へのエクスポージャー(投資配分)を正式に解消したことを発表しました。同社は、現在のイーサリアムは「ミームコイン」のように取引されており、機関投資家の基準を満たさないと判断しました。

Two Prime社のCEOであるアレクサンダー・ブルーム氏は、今後はビットコイン(BTC)のみを管理および融資の対象とすると述べ、「ビットコインは、流動性、予測可能性、長期的な投資の実行可能性という点で機関投資家の基準を満たす唯一のデジタル資産であると確信している」と付け加えました。

この決定は、ビットコインとイーサリアムのパフォーマンスが1年以上にわたり乖離(デカップリング)している状況を受けて下されました。

機関投資家の需要においても、両者には大きな差が開いています。現在、ビットコインETFの運用資産総額は1130億ドルを超え、ビットコイン総供給量の5.76%を占めています。対照的に、イーサリアムETFの運用資産総額はわずか47.1億ドルで、イーサリアム供給量の2.22%にとどまります。

取引動向だけでなく、Two Prime社はイーサリアムの経済的・技術的基盤にも疑問を呈しています。ソラナ(SOL)のような新しいブロックチェーンが、より高速・低コストな処理能力と優れたユーザーエクスペリエンスを提供し、イーサリアムの地位を脅かしていると指摘。また、イーサリアムのレイヤー2ネットワークが、本来メインネットが獲得すべきだった価値を奪ってしまっているとし、イーサリアムにはその評価額を支える明確な収益化モデルが欠けていると評価しました。


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