大手ビットコインマイニング企業ライオット社は5月1日、2025年第1四半期の決算を発表しました。収益は前年同期比で倍増と大幅な成長を見せたものの、純損失を計上しました。同社は現在、ビットコインマイニング事業に加え、AIおよび高性能コンピューティング(HPC)分野への戦略的な転換を進めています。
同社の報告によると、2025年第1四半期の総収益は1億6140万ドルとなり、前年の同期間と比較して103.5%増加しました。この収益増は主にビットコインマイニング収益が7150万ドル増加したことによるものです。しかし、純損益については2億9640万ドルの損失となり、前年同期の2億1180万ドルの純利益から赤字に転落しました。
ライオット社のジェイソン・レスCEOは声明で、「当四半期の収益は過去最高の1億6140万ドルを達成した。これは、コルシカナ施設の第1フェーズ開発、ハッシュレートの大幅な拡大、運営効率のさらなる向上など、過去数年間にわたるチームの多大な努力の成果だ」と述べています。
同社は、テキサス州にある大規模施設「コルシカナ・ファシリティ」を拠点に、AIおよびHPC分野へのシフトを進めています。これは、Hut 8やCore Scientificといった競合他社がAIという急成長産業への注力を強めている動きに追随する形です。
マイニング事業に関しては、第1四半期に1,530 BTCを生産し、前年同期の1,364 BTCから増加しました。3月末時点でのビットコイン保有量は19,223 BTCでした。一方で、1BTCあたりの平均マイニングコストは43,808ドルとなり、前年同期の23,034ドルから大幅に上昇しました。
同社はこのコスト増の主な要因として、2024年4月に発生したビットコインの「半減期」と、世界のネットワークハッシュレートが前年同期比で41%上昇したことを挙げています。
ライオット社は、AI分野への戦略的投資を進めながらマイニング事業の収益性を維持するという課題に直面しており、今後の事業展開が注目されます。
情報ソース:Riot
The post マイニング大手ライオット、ビットコインからAIへ転換加速か|Q1決算報告 appeared first on CRYPTO TIMES